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第154回 「恙なしや」「義、恙なし 羊に我、羊に心」 

学術、文化、芸術、またはスポーツの振興を図る活動

 

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冬将軍がやってきた。北陸地方は一気に冬。福井県奥越の山間部では積雪82㎝、深まる秋を通り越してまさに銀世界である。

 

前回153回「仁義」を書きましたが、今回は「義」を取り上げました。来年の干支は「羊」ですが、年賀状を書かれて羊から思い当たる文字を書いてみて下さい。「義」は羊と我の組み合わせです。羊は牛と同じように高級食材として珍重され、神への供え物として用いられた。

 

大きな羊が選ばれた。そして傷のない羊も求められ、立派で美しい羊から「美」の漢字が生まれた。「義」の我はノコギリノ象形。羊を供えるために、解体する作業は正義であり、忠義であるとの意味をあらわしているという。『説文解字』の《羊》の部には、「羊」以下合計二十六文字が収められているし、漢和辞典でも十九文字が収められている。

 

羞、羨、養、着、義、群、翔など十九文字である。

 

伝説によれば、漢字を初めて作ったのは、蒼頡(そうけつ)という人物だったという。

(産経新聞 杉村一郎の漢字考、阿辻哲次著「部首のはなし」より引用)

「仁義」広く人を愛すこと、正義感があり、忠義であること。国を思い、国民の幸せの為に、国民に対して滅私奉公することが政治家の仕事である。12月14日は衆議院選挙であり国民はその選択をしなければならない。

 

 

「日出る処の天子、書を日没するところの天子に致す。恙なしや」

 

607年第二回遣隋使で派遣された小野妹子は、随の煬帝に対して国書を献上した。

煬帝は怒った。「日没する処の天子」の箇所、そして「恙なしや」という言葉に対し、

当時の国書の書き方としては非常に幼稚なものであったと。

「恙なし」という言葉は、「戦国策」に初めて現れる。(恙の字に心があるように、「心に憂いをもつこと」をいう言葉である。)

 

「本を舎いて末を問う者あらんや」(斉策 斉四・一四六)

 

斉の国最後の王となる王建が使者を使わして、北方にある趙の恵文王の后・威后の安否を伺わせた。使者が国書を威后に渡すと、封も切らないうちに言った。「歳も亦恙なきや、民も亦恙なきや、王も亦恙なきや」と。

 

斉の使者は不機嫌な顔をして「威后様はどうして、王のことより先に、天候や民衆のなど卑賤なことをお聞きになられるのですか、尊貴なものを先ずお伺いになるのが筋というものでしょう」というと、威后は次のように答えたという。

 

『天候が不順になれば、人々が生活に苦しむでしょう。人々が苦しめば王が心苦しく思われるでしょう。わざわざ本を差し置いて末を問うものがありますか』と。

(山口謡司著「中国古典入門」より)

 

平成26年も後20日間あまりです。様々なことがありましたが「恙なしや」です。

 

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2014年12月12日NPO法人

 I  Love加賀ネット事務局長

                         東川 敏夫

 

第153回 「仁義」

 学術、文化、芸術、またはスポーツの振興を図る活動

 

 

季節の言葉36選 「冬将軍」「クリスマス」「除夜の鐘」 日本気象協会カレンダーより

 

師走。12月7日は大雪、七十二候(初候 閉塞成冬 天地の気が塞がって冬となる。次候

熊蟄穴 熊が冬眠の為に穴に隠れる。末候 鱖魚群 鮭が群がり川を上る。)冬である。

 

11月10日に日本を代表する映画スター高倉健さん(享年83歳)が亡くなり、11月28日には菅原文太さん(享年81歳)が亡くなられた。今更書くまでもなく、高倉健さんは「網走番外地」「日本侠客伝」「昭和残侠伝」、「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」「南極物語」「鉄道員(ぽっっぽや)」寡黙にして、男の信念をもつ名優であったと思う。また、菅原文太さんも「仁義なき戦い」「トラック野郎」シリーズで高倉健さん同様、男の骨っぽさ、義理堅さ、仁義に厚いという共通の男のロマンを秘めた人であったと思う。映画の中で作られたスター像を演じた人生ではなく、その後の自然の生活や人生の生き方の中に、仁義という生きざまを見せてくれたように思う。

『往く道は精進して、忍びて終り悔いなし』と高倉健さんの言葉である。

 

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【深まりゆく秋から冬の彩  筆者撮影】

 

「仁義」についてであるが、「仁」とは、孔子の思想の中心をなすもので、仁(汎愛、普敬)の二つからなっており、汎愛思想は自分と他人を一体化し人類や民族の存続発展の為に、自らの命を犠牲にすることをいとわない。論語に、殺身以生仁。(身殺し、以て仁を生かす)

また、孟子は性善説を唱える第一人者であるが、孟子は四端(惻隠、羞悪、辞譲、是邪)の心を伸ばして始めて、仁、義、礼、智の四徳をそなえた人格者となるとした。性善の心

{惻隠之心=仁、羞悪之心=義、辞譲之心=礼、是邪之心=智}とした。

論語 子曰、参乎、吾道一以貫之、 云々(里仁第四)

仁義とはこうした中国哲学から生まれたもので、子思は、誠者天之道、誠之者人之道也。といい、知・仁・勇の三徳をもって、国家社会、家族生活、社会生活の中に行うべき義務を完全に得るには難しいことではあるが、何度でも努力せよと云っている。

 

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俗っぽいものと本質はことなるが、人間のもつ本質は仁(汎愛)であり、高倉健さんや、菅原文太さんのような生き方はなかなかできるものではないと思っている。ヤクザ映画の中で演じる人間像ではなく、自らの生活、俳優としての生き方に対する自らに課す厳しき条件や、社会に対する義務感を確りと人生に取り入れた名優であったと思う。

仁(愛をもって)、与人忠。(忠とは純粋な気持ちをもって他人に奉仕する)

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人生観はそれぞれが異なるものであろうが、人の本質は変わらない。努力して、より社会貢献ができる日々でありたいと強く信念をもつことでは何だろうか。

 

 

2014年12月2日

NPO法人  I  Love加賀ネット事務局長

            東川 敏夫

 




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