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事務局コラムNO.201 「備えあれば憂いなしが、備えても人知を超える憂い」

事務局コラムNO.201

 

「備えあれば憂いなしが、備えても人知を超える憂い」

 

季節の変化は何と素早いものだろうか、9月の中旬、七十二候「玄鳥去(つばめさる)」

灼熱の嘗てない気温の上昇連日の35℃越で、今年ほどクーラーの頻度が激しかった年はなかった。西日本は、特に近畿圏内は暑さに閉口しながら、6月に大阪北部地震。7月に台風が近畿を直撃し、連日の激しい記録にない洪水に見舞われた。その最中に筆者は住居移転をすることになる。そして追い打ちは台風21号が近畿を直撃する。とてつもなく記録的な雨と暴風に、関西国際空港は機能不全に陥ちいり、地盤沈下や交通機能のマヒの全面回復にはまだ時間を要する。

 

地震や台風、災害に対する意識は強く、対策や訓練もやりながら、震度7の地震には為すすべもない人智に歯痒い思いがする。大阪北部地震の対応は、筆者の住むマンションの対応は素早く、日頃の訓練も生かされたと思っている。23年前の阪神淡路大震災を体験した居住者にとっての地震の恐怖はトラウマ的になっている。少しの揺れにも敏感に反応する。

 

これでもかこれでもかと、台風の連続。台風21号は近畿直撃し、これも大きな爪痕を残した。北海道担振東部地震は震度7で、激甚被害である。山崩れや生き埋め、想像を超えた山崩れの様相のニュースには絶句するしかなかった。そして停電、ことに停電は広範囲であり、深刻である。近畿地区を襲った台風21号は停電が大きな問題となっている。都市機能にとって停電状態はまさに暗黒であり、生活における影響は大きい。

 

山崩れ地裂け人哭く鶏頭花  (鳶)

天地をご破算にして野分去る

獰猛の天気の安否列島秋

 

大阪北部地震から3か月、日本列島は豪雨、台風が相次ぐ被害、新聞、TVでは「情報難民」の言葉が連日伝えられる。停電影響が大きく、スマホの充電は車からやりましたとか、電気製品は使えず大変な生活であったとの報道である。情報が社会生活に切っても切れないものであればあるほど、進化すれば尚更のこと電気(エネルギー)は重要であり、原発の稼働の慎重ではあるが、安全で、生活の基盤であることに、この災害では特に考えさせられたことである。備えあれば、憂いなしは、備えていても自然ははるかに人間を超えて試練を与えてくれる。

 

2018年(平成30年)9月20日
NPO法人I Love加賀ネット                                                  事務局長 東川敏夫

 

事務局コラムNO.200 「写実絵画に驚嘆する、そして血脈にも」

事務局コラムNO.200

「写実絵画に驚嘆する、そして血脈にも」

 

来館したい美術館の一つに、ホキ美術館(千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15 https:www.hoki-museum.jp/)がある。写実絵画のコレクションでは日本最大であろう。

別冊太陽「写実絵画の新世紀」には写実絵画の世界を覗き見ることができる。そしてその魅力を、そのリアリズムを何としても目の当たりにしてみたいと思っている。

別冊太陽に、保木博子館長が書かれている一文を引用しますと、「西洋の写実絵画の歴史をたどりますと、十五世紀のレナルド・ダ・ヴィンチまでさかのぼり、フェルメールやレンブラントなど、油絵の長い歴史とともに今日まで長く描き続けられています。

日本では高橋由一、黒田清輝が西洋的絵画を始め、岸田劉生がドイツのデューラーの影響を受け写実絵画を始めました。第二次世界大戦後は欧米の影響を受け抽象絵画が全盛の時代になります。そうした中、野田弘志、森本草介などが周囲の反対のなか写実絵画を描き続け現在の道を開いてきました。」別冊太陽の表紙は森本草介作「光のほうへ」油彩―森本芸術の代表作です。

上記、ホキ美術館ウエブサイトからご覧ください。

 

森本草介プロフィール/(1937~2015)岩手育ち。東京藝術大学大学院美術学部油画科専攻終了(安宅賞、大橋賞) 戦後抽象画全盛時代の中で写実絵画を描き続けたひとり。親子三代続く画家一家で、父親の森本仁平は洋画家、子息の純氏は日本画家である。

加賀市アートギャラリー開館記念特別展―森本仁平 (平成9年)

森本仁平氏は森本草介氏に繋がり、純氏につながっている。森本仁平氏は加賀市大聖寺で生まれる。東京美術学校師範科卒―岩手県一関高等学校に赴任。

加賀市美術館、石川県立美術館、北國新聞社刊「ふるさと美術館」にも収録されている。加賀市美術館から許諾を頂き森本仁平「自画像」を掲載しております。

 

森本仁平氏の緻密性、秀逸なデッサン力は森本草介氏に脈々と流れているのは当然のこととしか思えない。加賀市美術館との縁は何とも筆者にとっては不思議な思いである。
加賀市美術館(http://kagashi-ss.co.jp)加賀市作見町1-4
「鉄に生命を吹き込んだ男―鉄打出しの名工山田宗美」大聖寺藩御用の甲冑師の家系山田宗美 当欄NO182に紹介しております。(ぜひご覧ください。)NHKテレビで紹介され、山田宗美の魅力も、その技法や才能は今日でも遥かに届かないと思っている。

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●参考/館内写真提供…何れも加賀市美術館                                「当会」HP第182回「「鉄に命を吹き込んだ男 山田宗美」<2016年9月29日掲載記事より

 

ホキ美術館は写実絵画専門美術館として2010年に開館そのコレクションは創設者の保木将夫氏が収集した写実絵画作品約400点からなっている。森本草介コレクション36点、野田弘志、中山忠彦、五味文彦、島村信之ら現代作家約50名の名品を常時鑑賞できる。(YouTubeからも見ることができます。)
何としても今年中には訪問したいと強く思っている。
加賀の環境が育んだ偉大な芸術家の足跡は大きく、加賀の同郷人としての誇りでもある。

こうした縁で繋がっていくことは、インターネット社会が生み出した大きいな功績である。情報化社会が進化していく中であっても、写実絵画を追及するリアリズムは人間の追及に他ならないと思っている。
「森本仁平、森本草介、森本純 親子三代展」をホキ美術館、加賀市美術館で開催してくれないかと期待するところである。

 

 

2018年(平成30年)9月5日
NPO法人I Love加賀ネット                                                  事務局長 東川敏夫

 




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