第30回 五木寛之著「下山の思想」 シリーズ(1)

  「柴山潟周回廊計画」進行

 「 I  Love加賀ネット インターネットラジオ局」 只今計画準備中!

  

 

五木寛之著「下山の思想」20万部突破のベストセラーになっている

 

「下山の思想」は歴史を振り返ると、明治維新から第二次世界大戦までの富国強兵の時代が挫折し、そして蘇るのは、戦後の高度成長時代。

登山の頂上を目指し、日本国、日本人の意識が頂上に向かっていた。昭和39年(1964年)に東京オリンピック、昭和45年(1970年)大阪万博とまさに右肩上がりの経済成長期を迎えた。

 

昭和の良き時代を終え、平成に入った頃から経済に陰りが見え始め、バブル崩壊。平成経済20年史(紺屋典子著)でも書かれているように、バブル崩壊の後にデフレ経済に嵌まり、今もデフレスパイラルから抜け出すことが出来ない。

そして追い打ちをかけるように、リーマンショック。更に米国ドル安、ギリシャ危機が発端となった欧州ユーロー危機と世界が閉塞感に苛まれているのが現在である。

 

資本主義経済の崩壊が迫る中で、日本国も日本人も頂上を目指し頑張ることが、人生で本当に幸福であるのだろうかという疑問を感じる時代になっているのではないかと。

 

社会保障一体改革と増税、不安定な政権、円高による企業の為替差損、製造業の海外への脱出と空洞化、TTP問題など、数えきれないほどの不安定要因がリンクしています。社会不安の中で自殺者が毎年3万人以上いる事実に心の空洞化も増えています。

こうした八方塞がりの現代社会の中で、このまま頂上を目指し、登っていくことが本当に幸福なのだろうかという私達への問いかけであります。

 

少子高齢化に入り、団塊の世代の定年退職者が2012年から始まる所謂2012年問題がこの先10年間くらいは続きます。この対策もなされていないのが現実です。65歳定年延長などといっていますが、困難な状況だと思います。

 

高度成長時代に日本や企業の為に身を粉にして働いた企業戦士たちは気づいているのです。頂上を目指した登山をやめ、「下山」を始める時であることを。

登山では足元しか見えないが、下山はゆっくりと余裕を持って、高山植物や周りの風景を見ながら降りはじめていく心の豊かさと体感を感じながら、無理をしない、身の丈に合った降り方をしていくことの大切さを。

 

 

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【柴山潟から仰ぐ 日本三名山のひとつ信仰の山「白山」】

標 高 

 御前峰  <ごぜんがみね>     2,702m

  白山室堂<はくさんむろどう> 2,450m 

(写真: I   Love加賀ネット)

 

 

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      当、NPO法人I Love 加賀ネットの基本的理念にも則した「下山の思想」は

       当会の方向性を見出してくれているようです。-次回・2月21日(火)掲載-

 

 

2012年2月17日

NPO法人  I  Love加賀ネット

事務局長 東川 敏夫