第93回 金沢の着物文化にふれて

学術、文化、芸術、またはスポーツの振興を図る活動<定款より>

 

春一番のその日、「柴山潟〝桜〟周回廊」プロジェクトの苗木植樹がスタートした。

 

それから早数ヶ月が経ち、あと2ヶ月あまりで今年が終えようとしている。今夏の猛暑は記憶に新しいが、この所の急変する気温の落差に体が追いつかない。体調万全にしなければ!と思いつつも、不規則ライフに甘んじている今日この頃。

 

さて、片山津温泉について、今日現在言えること。

「街湯」は谷口 吉生氏(金沢市)の設計による建築で美しく立派。また、I Love加賀ネットが、加賀市より指定管理を受けている「中谷宇吉郎 雪の科学館」の設計は磯崎 新氏。共に世界的に有名設計者による建築だけにこの二つの建物は片山津の誇り。

 

   

      加賀・片山津温泉「街湯」              中谷宇吉郎 雪の科学館

 

 

先日、実家の母が片山津温泉に泊りたいというので旅館へ予約に行った。ところが、平日にもかかわらずフロントの周りはお客さんで大賑わい。次々とバス送迎されている人達や、日帰りで一日満喫している人達で、そのほとんどが高齢の方々だった。

温泉街はひっそりとしていたが、ここの館内には賑やかな空気が充満していたのと高齢者の憩いの場所になっている場面を見たら、何だか嬉しくなった。

 

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    憩いの場といえば、先日〝着物ファンの集い〟がホテル日航金沢で開催され、

    延べ300人ちかくの着物姿の女性が集い、華やかな雰囲気につつまれました。

 

トークショーには女優・真野響子さんが招かれ、着物に纏わるトークやで着物歴史の勉強もさせていただき、会場は盛り上がりました。
加賀友禅は金沢独自の伝統文化であり若手作家も伝統を継承し、毎回、新しい作品を作り、地元のみならず加賀友禅を広く愛してもらうよう努力していると聞きました。

 

新聞でも長町武家屋敷跡や東茶屋街の「まち中」を着物姿でそぞろ歩く写真や、和装の「金澤小町」1,200人が城下町に繰り出す記事を見て、金沢には〝着物文化〟が漂っていると思います。

 

真野響子さんが言われた中で、民族衣装を自分で着ることが出来ないのは着物だそうです。着物時代は自身で着れるのが当たり前でしたが、現代の着物離れした状況では、確かに自分で着ることができる人は少ないのだろうと思います。
 ~だから、着付けというビジネスになっているんですね。実際、私も着せて貰う派です~

                                                                     

                                                                                                                                                      ホテル日航金沢               金沢ゾンタクラブ鶴賀元・会長(写真左)と

                                                

 

着物に纏わることには・器・茶道・花・食・観光・歴史と様々な繋がりができ、また、あらゆるビジネスにも関連すると思えます。着物文化を広め、着物好き人口を増やすことも大事なのではないでしょうか…。

 

着物とまた向き合っていこう…と、しみじみ思う昨今です。

 

 

2012年11月8日

坂矢 昿央美

(小松市出身・金沢市在住)