第99回 50年も経つと

 学術、文化、芸術、またはスポーツの振興を図る活動<定款より>

 

 

     一年が瞬時のように過ぎ去り、歳月は繰り返される。

     昨年11月西洋ダリアを掲載したが、今年は数も増え高くそびえて開花しました。

 

                        

 

 【西洋ダリア(コウテイダリア) 筆者撮影】

 

    

 

 

都市部の高齢化と過疎化

 1963年の100歳以上は153人、現在51376人、人口に65歳以上が占める割合は6%から23%に。3000万人を突破した。30年後の2042年(平成54年)に3878万人でピークを迎えるまで高齢者数は増え続ける。(人口問題研究所調べ)

高度経済成長時代に地方から東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に大量に移り住んだ(東京圏)。国土交通省の首都圏白書が2005年から2035年にかけての高齢化の伸びを予想しているが、全国平均45.1%に対し東京は77.0%、関西圏、名古屋圏は50%となっている。

 

東京郊外がゴーストタウン化して、街は高齢者化しているのが現状であろう。

 

 

大阪千里ニュータウンも50年

大阪も同様で、千里ニュータウンは昭和37年に高度経済成長に伴い住宅不足から開発され昭和50年のピーク時まで右肩上がりに増加し、13万人まで増えたが、その後減少傾向となり、平成23年に増加傾向に転じて、現在90266人にまでなっている。

街開きから50年が経ち、住民の高齢化や建築物の老朽化が進み、建替えなどの課題がクローズアップされてきている。平成16年頃から公営住宅の建て替えが本格化し始めているものの、高齢化した住民の分譲住居の建替えは心情的にも難しい問題があるように思われる。

 

国土交通省、マンション建替えは、集会で住民(区分所有者・建替え合意者)3/4以上の合意とその合意者の議決権3/4以上の賛成がなければ議決されない。中古マンションで25年、新築マンションで30年を目安として大規模修繕工事を実施しなければならない。千里ニュータウンは50年になることを勘案するならば、既に2回の大規模修繕工事をしたことになる。高齢化する住民に建替えは大きな負担になり、積極的に手を挙げるのは難しそうだ。

 

 

 

 

30歳代に住んでいた兵庫県のマンションは40年になり、当時の分譲価格が600万円位だったと思うが、現在の価格は340万円で売りに出されている。新興住宅地として人気があった街並みも寂れてしまい、小学校や中学校の統廃合も進み、住民の過疎化が進行していることを窺い知ることができる。首都圏(関東圏)のみならず関西圏でも同様に深刻な問題であることに間違いはない。

 

経済中心の高度成長時代に猛烈に生きてきた団塊の世代の人達にとって、

              更に受難の時がきているように思われます。 

 

 

              芭蕉去て そののちいまだ 年くれず  蕪村

 

 

 

2012年11月30日

NPO法人  I  Love加賀ネット

事務局長 東川 敏夫