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第83回 黄檗山萬福寺その(3)

学術、文化、芸術、またはスポーツの振興を図る活動<定款より>

 

 

産経新聞9月7日付大阪夕刊紙面に黄檗山萬福寺の記事が取り上げられておりました。

 

黄檗宗ゆかりの僧で絵を描いた鶴亭(1722~1785)のこと、江戸絵画の大家、伊藤若冲(1716~1800)中国由来の絵画表現と江戸絵画の接点となった鶴亭。不明点が多いがその生涯に興味が尽きない。  (文 坂下芳樹 産経新聞記事より要訳)

 

 

五木寛之著 「百寺巡礼 京都 萬福寺」より

文化人が集った「黄檗サロン」の頁でも南画で知られる池大雅や伊藤若冲、若冲と親しかった相国寺の大典は、賣茶翁で知られる黄檗僧の月海元昭と親しかった。

賣茶翁は、当時の文化人の中ではユニークで肥前国の黄檗宗龍津寺の住職に就いていたが、その地位を捨てて京都にでてからは、煎茶道具をもって花や紅葉の名所に行き煎茶を打った風流人だった。詩人・書家としても高遊外の名で抜きんでた存在として知られている。

 

まさに黄檗サロンで、南画の池大雅は蕪村と親しく交流がある。繋がっているんですね。

 

         

賣茶堂   社団法人全日本煎茶道連盟本部が置かれている。

                       

           

  茶具塚

 

 煎茶と普茶料理(普く多勢の人にお茶を差し上げるという意味で、行事や打ち合わせの時に、茶礼という儀式を行い、出される中国風精進料理を普茶という。)

 

 

            天王殿                       布袋像

 

日本では七福神のひとりだが、黄檗宗では布袋は九世紀の高僧の名で弥勒菩薩の化身とされているのだそうです。

 

 

  

 

棒で打ち、行事や儀式の時を告げる飯ぽう。木魚の元とされている。まだまだ、ご紹介したいことが多くありますが、まとめに入らなければなりません。

機会があればご紹介いたします。

 

 *     *     *

 

鉄眼版一切経版木は明朝体と原稿用紙のルーツ

拝観しようとした日は日曜日で、休館となっていた。たまたま、筆者と同年代の近所の方が「最近は、サラリーマン化して日曜日は休館にしているようですわ」と。絶句する羽目になる。「めっきりと観光客も減りまして、昔は修学旅行のコースなっていて、宇治平等院から、萬福寺、宝蔵院(鉄眼会館)のコースで賑わっていましたが、今は少なァ―なりましたわ。」「そういえば普茶料理も当日でも受け付けているようですよ。」五木寛之著の萬福寺編が刊行された2005年当時と個人も団体も大きく変化してしまいました。萬福寺のみならず、夏場であったせいかもしれませんが、どこを訪れた時でも観光客は少ないと感じていました。秋の観光シーズンともなるとガラッと様相が変化するであろうと思っている。

 

萬福寺で隠元禅師に師事した黄檗僧鉄眼は一切経(経蔵・律蔵・論蔵の三蔵と注釈書を含む仏教聖典の総称)6959巻を隠元禅師が日本にもってきたのを機に版木を新たに作り印刷する一大事業を人々の喜捨だけで実現した。発願から苦節12年6万枚に及ぶ版木が完成し、今日も収蔵庫に収められている。版木は、一頁20字詰の10行。見開きで20行になり、現在の原稿用紙の元になっている。また、この版木の書体は、中国の明の版を底本として作られたため、その書体を、明朝体とよんで今日の新聞活字や書籍そして、パソコンでも使われている。また、版木は吉野桜を使用している。

 

 *     *     *

 

NPO法人I Love加賀ネット「柴山潟桜周回廊プロジェクト」の企画立案の時に、鉄眼禅師の事に触れ、企画書に書いておりますが、様々な困難を克服して、一大事業をやり遂げる信念がなければなりません。共通の思いや将来に託して行ける夢を抱きながら「柴山潟桜周回廊プロジェクト」を完遂したいと思っております。

 

既に62歳の高齢だった隠元禅師が日本に渡来することの強い想いや、日本にカルチャーショックを与え、様々な文化に大きく影響を与えた隠元禅師と黄檗山萬福寺は、今日も私たちの日常生活の中に溶け込んで生き続けている。

 

 

2012年9月11日

NPO法人  I  Love加賀ネット

事務局長 東川 敏夫

 

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